米Amazon.comは12月26日 (現地時間)、2013年のホリデーショッピング・データを公開した。今年はサイバーマンデー(12月2日)に、グローバル規模で3,680万アイテム以上、1秒あたり426アイテムという過去最多ペースの注文を処理した。また12月の第3週にPrimeサービスを契約した新規メンバーが100万人を超えた。

今年のホリデーシーズンにAmazonでよく売れた商品は、タブレットが「Kindle Fire HD」「Kindle Fire HDX (7インチ)」「Kindle Fire HDX (8.9インチ)」。ノートPCは「Samsung Chromebook」「Acer Chromebook」「ASUS Transformer Book」。今年、米国でシェアを伸ばしたChromebookがトップ3に2機種ランクインした。新世代コンソールゲーム機「PlayStation 4」と「Xbox One」も好調で、ピーク時には1分あたりの販売数が1,000台を超えた。

Amazonにおける今年のホリデーシーズンの特徴は「モバイル」と「Prime」だったという。スマートフォンを使ってローカルの小売店の価格と比較しながらAmazonで買い物するユーザーが数年前から増加していたが、自宅でもパソコンではなくタブレットを使って買い物をするユーザーが増加。ホリデーシーズン中にモバイルデバイスで買い物をしたAmazonユーザーが半数を超えた。

12月の第3週にPrimeの新規契約者が100万人を超えたのは、クリスマス前に品物を受け取りたい人たちが入会したためと考えられる。AmazonはPrimeメンバーに対して、2日間で品物を受け取れる配達サービスを無料で提供している。同社はホリデーシーズンの注文増でPrimeサービスの質を落とさないように、今年は新規メンバーの登録を制限していたが、それでも入会希望者が多く、100万人超を達成した。

Amazonによると、クリスマス前に間に合うように受けた最後の注文は翌日配達が12月23日の22時22分(PST)、ローカル向け速達が24日の12時26分(同)だった。

今年は米国でモールやローカルストアを訪れる客足が鈍く、全体としては好調と言い切れないホリデーシーズンだったが、Forrester Researchによるとオンラインショップは売上高が15%増になる見通しだ。ただし、この伸びはオンラインショップに課題も残した。Wall Street Journalによると、Amazon、Kohl's、Wal-MartなどからUPSやFedExで送られたクリスマス前に配達される予定だった荷物の一部が配達期限に間に合わなかった。現段階で被害の規模は不明だが、配達が遅れた顧客に対してAmazonは送料を返金し、20ドルのギフトカードを提供するという。