NECは、インドネシアにあるASEAN防災人道支援調整センター(以下AHAセンター) の災害情報通信システム構築プロジェクトに参画し、IAサーバ「Express5800シリーズ」、ストレージ「iStorageシリーズ」、ネットワーク機器などICT製品を納入したと発表した。また、NECは本システムの保守サポートも担当する。

本システムは、AHAセンターとASEAN加盟10カ国の防災拠点に必要なICT機材を導入し、加盟国をネットワークでつなぐもの。AHAセンターは、ASEAN加盟国の防災分野における協力と調整の促進や、国際機関との連携を目的として2011年11月にASEANにより設立された。

日本政府は、これまでAHAセンターに対し、「AHAセンター設立と運営についての調査」(30万ドル)を通じた同センターの設立支援や、「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ1」(160万ドル)によるICTシステムの構築支援を行っている。

今回のシステム強化は、日・ASEAN友好協力40周年となる本年、日本政府が「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ2」プロジェクトとして、日・ASEAN統合基金から492万6,247ドルの拠出を承認したことを受けて構築したもの。

今後フェーズ2プロジェクトでは、ASEAN加盟国がAHAセンターに災害支援を依頼しセンターが迅速に処理・集約するためのシステム開発や、AHAセンター及び各国防災拠点の職員に対してICTシステムの管理・運営のための訓練が行われる予定。