NECソフトは12月18日、利用者が日ごろ使用している言葉を自動で学習することにより、利用者に応じた文字入力を支援する、文字入力支援システムを開発したと発表した。

同社が今回開発したシステムは、過去に作成した文書、議事録、マニュアル、入力ログなど、利用者が蓄積した文書の中から日ごろ使用している言葉を学習し、入力支援に利用する辞書を自動で作成するため、固有名詞や専門用語であっても、自動補完や音声入力が可能となるもの。

また、膨大な数の言葉を含む辞書でも、コンパクトに圧縮できる当社独自の圧縮検索技術を用いることで、スマートデバイスのような記憶容量が少ない環境でも入力支援を可能にするという。

入力支援辞書は、OfficeドキュメントやPDFファイルなど、様々なフォーマットの文書の中から、入力候補となりそうな言葉を自動で収集し、辞書を生成する。読みがな推定技術により、文字形式に依存しない推薦候補の推定が可能で、 一般的な辞書にない言葉についても、読みがな推定技術を利用し、読みがなを辞書に登録することで、アルファベットや漢字、カタカナなどの複雑な組み合わせでも推定することが可能。

文字入力支援システム

また、漢字を含む用語では、「かな入力」の途中から自動補完することができる。これにより、生成された辞書は、音声入力用としても使用可能だという。

画面イメージ

同社では、さらなる技術強化を図り、1年以内に製品化を行う予定。