シャープは12月13日、NTSC比90%を実現し、色の再現性を高めた液晶バックライト用LEDデバイス4品種を発表した。

スマートフォンや液晶TVなどの液晶画面は、明るさに加えて豊かな色再現が求められている。同製品は、青色LEDチップと赤色および緑色の蛍光体を組み合わせることで白色に発光する液晶バックライト用LEDデバイスであり、蛍光体の材料を見直すとともに各色の配合の割合を最適化することで、明るさの低下を抑えながら色の再現範囲を従来品に比べ約8%拡大した。特に、赤色や緑色を鮮明に表示することが可能となり、深紅や自然の緑などの色の再現性を高めた。

外形サイズは、中小型液晶用サイド発光タイプの「GM4BN4B3S0A」が3.0mm×0.84mm×0.4mm、「GM4BN6B3S0A」が3.8mm×1.0mm×0.6mm、大型液晶用エッジタイプの「GM5FQ0BH20A」が7.0mm×2.0mm×0.85mm、大型液晶用直下タイプの「GM5F20BH20C」が3.5mm×3.5mm×0.8mm。中でも、「GM4BN4B3S0A」は、長年培った小型パッケージ技術により、0.4mm厚を実現。スマートフォンなどモバイル機器の薄型化に寄与する。

なお、サンプル価格はすべて40円。12月24日よりサンプル出荷を開始する。量産は2014年4月を予定している。

シャープの液晶バックライト用LEDデバイス