Texas Instruments(TI)は12月11日、ハプティクス(震動フィードバック)および静電容量式タッチ機能を1チップ化したマイコン「MSP430TCH5E」を発表した。

同製品は、モバイルコンピューティングおよびゲーム機器、スマートTVリモコン、カメラ、プリンタ、産業用の制御パネル、POS端末および玩具などに搭載されたすべての静電容量式タッチボタン、スライダおよびホイールに、震動フィードバック機能を追加できる。ソフトウェア「Immersion TouchSense 2200」のライセンスを取得済みであり、各種のハプティクス効果の組み合わせ、およびオーディオとハプティクスを関連付けた動作を含む、122種類の異なるハプティクス効果を容易に追加・調整できる。TIは、Immersionと協力して、ハプティクス機能を、静電容量式タッチセンサをはじめとした、その他のアプリケーションと統合可能なオブジェクトコードとして供給する。

さらに、同社の「MSP430」オープンソース静電容量式タッチソフトウェアライブラリによって、高度な設定が可能。PCベースの「MSP430」Capacitive Touch Pro GUIツールを使うことで、静電容量式タッチボタン、スライダーよびホイールの設計をリアルタイムで評価、検証および調整できる。

また、Element14は、同製品とTIのハプティクスドライバ「DRV2603」を、ゲームコントローラ形状に組み込み、ハプティクス機能を迅速に追加できるHapTouchブースタパックを発表している。同ブースタパックは、TIの「MSP430」バリューラインローンチパッド評価キットに接続でき、オーディオとハプティクスフィードバック機能を関連づけた動作を提供する静電容量式タッチボタン設定を簡単に体験できる。同ブースタパックは製品開発、ホビー用途および大学など幅広いユーザーに最適となっている。フルプログラマブルのSDK(ソフトウェア開発キット)も供給中。

なお、「MSP430TCH5E」は供給中で、価格は1000個受注時で1.25ドル。HapTouchブースタパックはElement14から25.00ドルで供給されている。