F5ネットワークスジャパン 代表取締役社長 アリイヒロシ氏

F5ネットワークスは11日、新時代のデータセンタを実現するアプリケーション利用環境のアーキテクチャとソリューションの発表を行った。

発表会では、F5ネットワークスジャパン 代表取締役社長 アリイ ヒロシ氏が登壇。アリイ氏はF5のビジネス成長について、「F5の中での3つのフェーズがあって、それらによって順調にビジネスが伸びている」と説明。

「第1フェーズはADC(ロードバランサ)、第2フェーズは幅広いアプリケーションをユーザニーズに合わせてビジネスを拡大すること。第3フェーズはクラウド環境への適応を図ること。それらによって2013年7月-9月の国内L4-L7市場で37%といった日本市場でのマーケットシェアを拡大を実現し、9年連続シェアNO.1になった」と述べた。

この9年で順調にシェアを伸ばしている

さらにアリイ氏は次のステップとして「2013年8月に発表したローエントリー向けロードバランサBIG-IP 800を幅広いマーケットのニーズにあわせて投入し、市場開拓を行っている」と述べた。そして今後の取り組みについて「第4のフェーズとして、L4-L7間のSDNの仮想化市場に対しての新たな取り組みとしてSoftware Defined Application Servicexを推進し、マーケットシェアを50%にする」と強調した。

アリイ氏はSDNの対応を図り、マーケットシェアを50%に伸ばすとしている

F5ネットワークス発 L4-L7市場に対する新しいアプローチ「Synthesis」

F5ネットワークスジャパン プロダクトマーケティングマネージャ 野崎馨一郎氏

次にF5ネットワークスジャパン プロダクトマーケティングマネージャ 野崎馨一郎氏が登壇した。野崎氏は「SDNを求めるユーザの背景として、ソフトウェア開発の仕方が変わったり、それを支えるインフラが変わったり、そういったものが混合することによってお客様のニーズが変わってきた」と述べた。

そして「そのため、激変した環境に対応することができるソリューションが必要になる。そのため、F5もその変化に対応することができる最適化したソリューションを提供するに至った」と現状の背景を語った。

現状の課題とL4-L7の重要性

野崎氏は「今回提供するパッケージは、3つのステップでわかりやすいバリューと高い投資対効果を提供できる」と述べている。今回ライセンス体系が一新され、最初に最適なアーキテクチャを検討し、最適なパッケージを適用、最適なプラットフォームを3種類のパッケージから選ぶだけとなっている。野崎氏は「個々の製品を全て買ったと仮定すると、今回のパッケージはそれと比べて50%から60%のコスト削減が図れる」と強調した。

一新された価格体系

なお、今回発表になったSynthesisについてはこちらの記事で紹介している。