サイボウズおよびブレインハーツは12月9日、サイボウズが提供する業務アプリクラウド「kintone」とブレインハーツが提供するICカード活用ソリューション「DragonTouch」を連携させ、タッチするだけで簡単に交通費精算処理をクラウド上で実現する新サービス「DragonTouch Expense」の提供を開始したと発表した。

「kintone」での交通費申請画面イメージ

「Dragon Touch Expense」タブレット交通明細申請対象選択画面

「DragonTouch」は、NFC技術を活用し、モバイル端末やICカードから得られる時間、位置、交通費などの情報を、クラウド上で業務アプリを構築する「kintone」と連携させるサービスで、モバイル端末やICカードをリーダーにタッチするだけで簡単にデータをwebデータベースに蓄積でき、勤怠管理や交通費精算などの業務処理の効率化を可能にする。

今回、2014年4月に予定されている消費税の8%への引き上げにともなう1円単位での交通費精算など、経費精算業務状況の変化に対応するために、SuicaやPasmoなどの交通ICカード情報をタッチ操作で取得し、交通費精算処理の負担を軽減する新サービスとして「DragonTouch Expense」の提供が開始された。

「DragonTouch Expense」の処理イメージ

通常の交通ICカードでは利用履歴情報が20件程度しか記録されず、旧いものから順次消されてしまうが、新サービスを使い、定期的にICカードをタッチするだけで、記録数の上限を気にせず交通費をwebデータベースへ蓄積できるようになる。これにより、金額や乗車区間情報を手作業で転記する必要がなくなり、素早い経費精算処理が実現。さらに、人為ミスの発生するリスクも削減される。また、webデータベースの開発柔軟性を利用し、承認結果情報などを既存業務システムと連携させることも容易になる。

サービス利用料金は150ユーザーまで、初期費用10万円、月額1万5,000円。150ユーザーを超える場合には、個別見積もり(「kintone」利用料金は別途必要、システム連携や個別カスタマイズについても別途)。