日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は12月4日、同社のオープンかつ直感的なインタフェースを備えた、リアルタイムテストアプリケーション開発に最適なソフトウェア環境「NI VeriStand」の最新版となる「NI VeriStand 2013」の提供を開始したと発表した。

同ソフトは、テストコンポーネントの再利用によってフェーズ間に一貫性を持たせ、組み込みソフトウェア開発プロセス全体に対して共通のテストフレームワークを提供するもので、リアルタイム刺激信号生成、高速/調節済み計測のデータ集録、計算チャンネルおよびカスタムチャンネルスケーリングといったタスクを実行させることができるようになる。最新版となるNI VeriStand 2013では、データ管理ソフトウェア「NI DIAdem」との直接統合により、集録したリアルタイムテストデータの後処理とレポート生成を自動化できるようになった。これにより、データを毎回同じ状態で見ることができるようになり、情報に基づいたよりよい判断ができるほか、テストプロセスの確実性を高めることができるようにあんるという。

また、高速データ集録、質の高い校正(キャリブレーション)、自動ハードウェア検出を含むハードウェア構成の効率化、カスタムチャンネルスケーリング、計測構成ユーティリティなどの機能により、テストの品質を向上させることも可能となっている。

さらに、15種類以上のシミュレーション環境をNI LabVIEWインタフェースに統合するツールキットである「NI LabVIEW Model Interfaceツールキット」を使用することで、モデルをNI LabVIEWに統合することも可能となっている。

なお同社では12月20日の注文分までを対象に、NI VeriStand 、NI DIAdemとNI CompactDAQ一式を割引価格で提供する期間限定の「ECU計測・汎用計測バンドルキット割引キャンペーン」を実施しており、これにより、通常合計価格176万1700円(税別)のところ、キャンペーン割引価格100万円(同)で同様の構成を購入することが可能となっている。

ワンクリックデータロギングとDIAdemの統合のイメージ