ファイルメーカーは12月4日、次世代プラットフォーム「FileMaker 13」シリーズを国内で発売した。この新バージョンは、部課単位などのワークグループで使うビジネスソリューションをiPad、iPhone、Windows、Mac、Web向けに"テーラーメイド"で素早く簡単に構築して、組織の生産性を上げるという。

FileMaker Pro 13

FileMaker 13には、50を超える新機能が搭載された。代表的なものは以下のようなもの。

「FileMaker WebDirect」は、HTML5ブラウザベースの新しい技術であり、プログラミングのスキルが無くても部課単位のワークグループで使うデスクトップスタイルのソリューションを作成して、Webブラウザに展開できる。

また、スライドコントロール、ポップオーバー、ジェスチャーを使ったレコード間の移動など、iOSに適した操作性をサポートしたiPad/iPhone向けのソリューションを作成するためのツールが揃った。iPad/iPhoneのレイアウトを一工程で作成できるので、シングルクリックで内蔵カメラを使ってバーコードをスキャンしたり、データの入力をスピードアップさせるカスタムキーボードを表示させたりするiOSソリューションを作ることができる。

デザイン機能にも大きな改良が加えられ、カスタムテーマとスタイルの共有、データフィールドをデザインレイアウトにドラッグ&ドロップできる機能などがサポートされた。

そのほか、AES 256ビット暗号化技術によって、より堅牢なセキュリティを実現されている。なお暗号化を有効にするには、「FileMaker Pro 13 Advanced」の導入が必要だ。

また、ソリューション開発技術者のための機能強化として、ビジネスロジックに従って画面上のオブジェクトを表示/非表示する機能や、Webアプリケーションとの簡単な統合など、多くの機能拡張が新しく追加された。

価格(税別)は、FileMaker Pro 13が3万8,000円、FileMaker Pro 13 Advancedが6万3,000円、FileMaker Server 13が9万9,000円(ボリュームライセンスのみ)なっている。iPad/iPhone用ユニバーサルアプリ「FileMaker Go 13」は、App Storeから無料でダウンロードすることができる。