日本ラドウェアは11月26日、ディー・エヌ・エーが運営する「DeNA ショッピング」にWebサイト表示高速化ソリューション「FastView」が採用されたと発表した。

FastViewはWebページの表示速度を高速化するソリューションで、ADCやCDNが提供するような従来の高速化手法とは異なる技術を採用している。既存ページのコードを直接書き換えることなく、HTML/JavaScriptの統合と書き換えや画像ファイルの統合、リソースの読み込み順序変更、予測キャッシュなどの作業が自動的に行われるという。

また、PC向けサイトだけではなく、モバイル向け最適化機能もサポートしており、開発者が行うチューニングやブラウザごとの対応作業を削減できるとしている。

DeNA ショッピングでは、スマートフォンからのアクセスが6割を占めているが、外出先で利用するモバイルユーザーの特性とモバイル回線速度が足かせとなり、ユーザーにとって快適なページ表示速度が提供できていなかったという。

今回のFastView導入によって、クライアント端末やブラウザに応じたコンテンツの最適化を自動で行い、ページ表示の高速化を行うことで離脱率の低下を図るだけではなく、開発に関わるコスト削減も実現したとしている。

ディー・エヌ・エー EC事業本部ショッピング事業部 UXデザイングループ UXサービスチームの長谷川 徳一氏は「表示速度が目に見えて早くなり、離脱率も改善傾向にある。これによってコンバージョンの増加に寄与するだけではなく、最適化業務で20~30%のコスト削減が達成できた」とコメントした。