日経BPコンサルティングは22日、「大学ブランド・イメージ調査 2013-2014 首都圏篇」の結果を発表した。それによると、大学ブランド力ランキングの1位は3年連続で東京大学となった。

同調査は、全国の468大学を9地域に分け、各地域に住む就労者(有識者)や教育関連従事者などに回答を依頼。「地域産業への貢献度」や「語学力」など大学や在学生へのブランド・イメージ49項目を測定し、それらをまとめた大学ブランド力(偏差値)を算出してランキング化した。首都圏篇では、主要120大学について同地域の有識者にアンケートを依頼し、7,819人から有効回答を得た。調査期間は2013年8月1日~9月1日、調査方法はインターネット。

その結果、大学ブランド力ランキングの1位は3年連続で東京大学となった。ポイントは87.7ポイント。同大学は、「一流感がある」「勉強、研究に熱心である」「教育機関としてのビジョンがある」「就職状況が良い」などの項目で1位を獲得した。

以下、2位は早稲田大学(84.0ポイント)、3位は慶應義塾大学(83.3ポイント)、4位は上智大学(70.6ポイント)、5位は一橋大学(69.5ポイント)の順となった。なお、公立大学の最高位は34位の横浜市立大学(51.7ポイント)だった。

【首都圏編】大学ブランド力ランキング(有職者ベース)TOP20

各ブランド・イメージ項目について見ると、「いま注目されている、旬である」大学の1位は明治大学が獲得。同大学は、「親しみが持てる」「広報活動に力を入れている」の各項目でも1位となった。日経BPコンサルティングは「大学が発信している魅力がステークホルダーに伝わり、親しみあるイメージを持たれていることが確認できる」と分析している。

「高い専門性、専門知識を有する」項目では東京工業大学が1位、「誠実である、正直である」項目ではお茶の水女子大学が1位を獲得。国際性を測る「グローバル/国際交流が活発」「留学生の受け入れが活発である」「語学に長けている」の3項目ではいずれも、上智大学、東京外国語大学、国際基督教大学の3校がトップ3に入った。

【首都圏】各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(49項目:有職者ベース)

また、同調査では、大学ブランド力が高い大学の中には、「多くの人が名前を知っていて、その大学ならではのイメージも浸透している魅力的な大学」と、「それほど知られていないが、知る人ぞ知る魅力的な大学」が存在することが判明。首都圏編において、前者は東京大学や早稲田大学など、後者は国際基督教大学(ブランド力12位、認知率51位)などが挙げられている。

このほか、大学ブランド力と入学推薦率(その大学への入学を薦めるかという別設問から数値化)には、強い相関(相関係数0.9以上)が認められたとしている。