NTTドコモは21日、携帯電話ネットワークを介さずに情報をやり取りできる「アドホックモード」でAndroidスマートフォン同士の通信が可能な新たなコミュニケーション手段を開発したと発表した。イベントや災害時への活用を見込み、有用性と実用性の検証を進めていく。

近距離通信の仕組み。近隣の端末同士が接続しグループ化され、異なるグループの端末が接続すると新しい1つのグループに

同社が発表した新たなコミュニケーション手段は、スマートフォンなどに搭載のBluetoothを使ったもの。音声やパケット通信など携帯電話のネットワークを介さず、「アドホックモード」で近距離にあるスマートフォン同士で情報の伝達を可能にしたという。開発にあたっては、エヌ・ティ・ティ・コムウェア開発の近距離通信技術を用いた。

利用用途は、イベント会場や災害時などを想定。イベント会場では、チャットや伝言など特定の場所に集まった人同士の情報交換の手段として、また、災害時には携帯通信網が機能不全な状況下での一斉情報伝達などが見込まれている。

(記事提供: AndroWire編集部)