さらに5分ほど過ぎて、スタートからいうと20分ほど経過した。左手にはもうはっきりとごまかせないほどの疲労が襲ってきている。アンダーサムスタイルとか言いながらがんばってきたが、これももうダメだ。持ち方云々ではなく、ひとつのスタイルを長時間続けることに限界がきている。至急違うスタイルを編み出さなければ……。

ということで、こんな感じに親指を小指を伸ばし、残りの指と手のひらで本体を支える形にしてみた。左右がシンメトリーになったことで安定感が増したように思う。手を広げた姿が鳥のように見えるので「鶴翼の陣」と呼びたい。

鶴翼の陣

……と考えたところで、ふと思ったのだけど、これ何かに似ている気がする。そうだ、これってタブレットとかを据え置きで使うためのスタンドと同じ形状じゃないか。やはり合理的に考えると最終的に行き着くところは一緒なのか。

せっかくなのでその他に楽な持ち方がないかをいろいろ試してみたが……。

2本指で挟み込み、他の指を真っ直ぐにして疲労を軽減する「ツーフィンガーブレイク」

支える指を3本に増やし安定感をさらにアップした「毛利元就の教え」

すべての指を使い、突っ張るようにして本体を支える「聖杯の構え」

持ち方を変えすぎたのと疲労でiPad Airを落としそうになった

……結局、疲労度はどれもたいして変わらなかった。そうこうしているうちに30分を突破。ここまで自分をごまかしながらここまでやってきたが、今こそ正直に言おう。