Veeva Japanは10月29日、グローバルライフサイエンス業界のために特別に開発された初のクラウドベースの統合コンテンツ管理アプリケーション「Veeva Vault」の日本市場におけるサービス提供の開始を発表した。

「Veeva Japan」Webサイト

同製品のレギュラトリ・コンテンツ管理ソリューションは、ライフサイエンス業界の規制遵守を保ちつつ、複雑なコンテンツ管理機能、ユーザの操作性、クラウドによるパートナーコラボレーションの柔軟性等、さまざまな要求を実現するための機能を搭載。臨床試験文書、申請文書、品質にかかわる製造エリアのコンテンツ・SOP文書等、エンタープライズレベルのコンテンツ管理機能をあらゆる規模の企業のために最小投資コストで提供する。

これにより、ライフサイエンス企業は複雑に入り組んだ多種のコンテンツ管理リポジトリシステムをひとつの総合アプリケーション・スイートに置き換え、単一テクノロジー・プラットフォーム上で管理できるようになることから、モダンなクラウドベースソリューションによる使い勝手の向上、コンプライアンス・規制対応リスクの低減、システムコスト削減が実現できる。

同製品プラットフォーム内の各R&Dアプリケーションは、次のような業務分野の特定のニーズに対応する。

分野 製品 内容
臨床試験 Vault eTMF&Investigator Portal スポンサー/CRO/CRC/治験責任医師/その他関係者とのスムーズな共同作業をサポートしつつ、試験資料・報告書類をDIA TMFリファレンスモデルによる体系化されたアクセスを提供。また、Medidata SolutionsのMedidata Clinical Cloud(TM)(EDC、CTMS含む)とVeeva Vault APIによるeTMF連携は、eClinicalソリューションの更なる加速を実現させる
新薬申請 Vault Submission DIA CTDリファレンスモデルでの申請文書構成とレンダリング機能を備え、研究者、CRO、その他の共同パートナーがコンテンツの全ライフサイクルを管理できる単一ロケーションを提供することで提出までの時間短縮を手助けする
製造およびクオリティ Vault QualityDocs 組織内全般および組織と外部パートナー間の管理文書の作成、見直し、承認、および配布を可能にする

Veeva Japanは、既に、Veeva Vault PromoMatsについては販売を開始していたが、今回、日本語対応とともに日本でのデータセンターを開設し、R&D Vault製品すべてにおけるラインナップの販売・サービス提供を開始。また「Vault eTMF&Investigator Portal」については、Medidata SolutionsのMedidata Clinical Cloud(EDC、CTMS含む)と連携してソリューションを提供する。