審査委員長を務めた共立女子大学 家政学部 教授の大竹美知子氏

日本ビニル工業会は10月28日、ソフトPVC(軟質塩ビ)を素材に利用したものづくりコンテスト「PVC Design Award 2013」の受賞者の発表と表彰式を開催した。

「PVC Design Award」とは、"ソフトPVCで日本の力をためす"をテーマに、軟質塩ビの特徴を生かした独創性・実用性のある「デザイン提案」と「製品」を幅広く公募し、その中から特に優れたものを選定して表彰する取り組みのこと。今回は去年に引き続いて2回目の開催となり、5月7日から10月1日までの募集で合計300点以上の作品が集まったという。

今回大賞に選ばれたのは、ジャパン・プラスの石田麻紀氏が製作した「DECO BAG」、マインドクリエイトジャパンの草深仁志氏の「AIRQUIN(エアキン)」の2作品。そのほか、優秀賞が2作品、入賞11作品、佳作5作品が発表された。

石田麻紀氏の「DECO BAG」

草深仁志氏の「AIRQUIN(エアキン)」

審査委員長を務めた共立女子大学 家政学部 教授の大竹美知子氏は、大賞が2作品になったことに対してどちらも優れており「甲乙つけがたい」と述べ、続けて全体の講評として「入賞作品には、塩ビの製品作りのヒントが眠っていた」と述べ、今後の軟質塩ビを使ったものづくりの可能性を強調した。

なお、同団体による今回のと受賞作品などを集めた展示会を東京、大阪、名古屋、福岡で開催するという。各会場の場所や詳しい日時はPVC Design AwardのWebページで確認できる。