キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は10月28日、凸版印刷が提供する、PUF(Physical Unclonable Function)技術を搭載したICタグを活用し、グローバル展開を進める日本企業向けに、クラウド型の正規品判定システムの販売を開始すると発表した。

キヤノン中国での導入例(正規品判定シール)

製品購入者は、NFC機能付きのAndroid端末に専用アプリをインストールして、製品を封かんしている「正規品判定シール」の読み取りを行い、読みとった情報はクラウド上のサーバーで照会され、正規品かどうかの判定結果がAndroid端末の画面上に表示される。

キヤノン中国での導入例(正規品判定結果画面)

「正規品判定シール」に採用されている「PUF技術」は、ICチップ一つずつで異なる、製造上で発生する固有の差異が利用されている。また、簡単には剥がせないようになっていて、開梱などにより内包されたRFIDが切断されてもデータの読み取りが不可能となり、非正規品と判定される。

なお、ホログラムも貼付されているので、目視検査による正規品判定も同時に可能。

日本国内での販売として、PUF技術を使用したRFIDを内包した封かんシールおよびその正規品判定処理を凸版印刷が提供し、Android上のアプリを含めたシステム全体の開発・販売をキヤノンITSが実施する。

販売価格は、「正規品判定シール」1枚あたり80円(システム利用料込)から。