アドビ システムズは24日、Scalable Vector Graphics(SVG)を扱うWebデザイナーやデベロッパー向けに、新たなオープンソースJavaScriptライブラリ「Snap.svg」を無償公開した。同ライブラリの特設サイト、またはGitHubにてダウンロードできる。

「Snap.svg」は、SVGコンテンツのアニメーションと操作のための強力で直感的なAPIを提供するライブラリで、マスキング、クリッピング、パターン、フルグラデーション、グループ化といった、モダンなWebブラウザに求められる描画能力とグラフィックス機能をサポートすることが可能となっている。また、既存のSVGコードを活かすことも可能で、例えば IllustratorなどでSVGコンテンツを生成し、Snap.svgでインタラクションやレスポンシブなインターフェイスを追加することもできるとのこと。

同ライブラリは、Internet Explorer 6以降のブラウザ上でSVGを扱うための"デファクトスタンダード"となってきた「Raphael」の作者である、同社のDmitry Baranovskiy(ディミトリ ブラノフスキー)氏が新たに作成し、Apache 2ライセンスに基づきリリースしたもの。Raphaelとは異なり、Snap.svgはInternet Explorer 9およびそれ以降、Safari、Chrome、Firefox、Operaを含む最新のブラウザに対応するという。

詳細は「Snap.svg」特設サイト(英語)、または同社のWeb関連情報サイト「ADC PLUS」を参照のこと。