テクトロニクス社は10月23日、JEDEC DDR4/DDR3/DDR3Lメモリ規格の高速のプロトコル/性能/コンプライアンス検証やリアルタイム・メモリ実行検証向けソリューションとして、同社パートナー企業「Nexus Technology」がプロトコル・コンプライアンス/バス・プロトコル・アナライザ「MCA4000型」を開発したことを発表した。

メモリのデータレートの高速化や低消費電力化、大容量化などにより、設計エンジニアはより小さなマージン、高速なエッジ・レート、複雑なバス・プロトコルでデバイスを検証/デバッグする必要に迫られているが、同社では同アナライザをテクトロニクスの電気テスト、ロジック・デバッグ、豊富なプローブ/インターポーザ/ソフトウェア解析機能などの既存ソリューションと組み合わせることで、そうした要求に応えることが可能になるとしている。

また、同アナライザは、デュアル・アーキテクチャを装備しており、プロトコル違反を検出するだけでなく、違反の取込み、解析、およびバス性能の測定が可能なほか、プロトコル・アナライザを統合しているため、DDRメモリを高速でモニタし、イベント/違反の統計結果をリアルタイムにレポートすることが可能。

さらに、1Gサイクルのアクイジション長を持ったロジック・アナライザ機能も統合しているほか、フル・プログラマブルのフロントエンドも備えているため、オシロスコープのようなアイ・ダイアグラムを出力してDDRのPHY設定、バス・インテグリティ、必要なサンプル・ポイントを表示することができるという。

なお、テクトロニクスのプローブやインターポーザは、ロジック・アナライザ「TLA7000シリーズ」と同アナライザで共有が可能なため、1つの負荷で高速のタイミング、ステート、プロトコル、およびリアルタイムデータの同時観測が可能になるとしている。

テクトロニクス社のプロトコル・コンプライアンス/バス・プロトコル・アナライザ「MCA4000型」