東京電力は17日、福島第1原子力発電所の汚染水貯留タンク近くの排水路で16日に採取した水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり最大2,300ベクレル検出されたと発表した。

今回水を採取したのは、B-C排水路合流地点(C-1)、C排水路とタンク脇側溝合流点(C-1-1)、B排水路の下流(B-2)、C排水路35メートル盤出口(C-2)の4カ所。

サンプリング調査の結果、B-C排水路合流地点の水からはベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2,100ベクレル、C排水路とタンク脇側溝合流点の水からは同2,000ベクレル、B排水路の下流の水からは同2,300ベクレル、C排水路35メートル盤出口の水からは同1,400ベクレル検出された。排水路は港湾外の外洋につながっており、汚染水は海へ流出したと見られる。

同社は「全ベータ放射能が上昇した原因は台風により排水溝周辺の汚れが排水溝に流入したもの」と説明。今後は排水溝の清掃を実施するとしている。

なお、このほかの分析結果については、前回と比べて大きな変動はなかったという。