NTTデータは、大容量に対応した法人向けクラウド型ファイルサーバサービス「BizXaaS(ビズエクサース)Officeファイルサーバーサービス」を10月15日より提供開始すると発表した。

このサービスは、クラウド上のストレージをプライベートネットワーク接続して、Windowsファイルサーバとして利用できるサービスで、大容量ファイルサーバを希望する顧客は、本サービスの契約のみで、数十から数百テラバイト規模のWindowsファイルサーバを利用できるようになる。

NTTデータは2011年5月よりバーチャルオフィス環境をクラウド提供する「BizXaaS Office」を開始しているが、動画や写真など多様なコンテンツの大容量化を背景に、企業が扱うデータの容量も年々増加していることから、今回、従来のファイルサーバサービスの提供基盤をリニューアルした「BizXaaS Officeファイルサーバーサービス」の提供を開始する。

新たなサービスは、クラウド上のストレージをプライベートネットワーク(インターネットVPN、閉域網)経由でWindowsファイルサーバーとして利用でき、Windowsユーザーは、使い慣れたエクスプローラからファイルサーバーに既存のActive Directoryで使用したユーザー認証でアクセス可能。

また、ファイルサーバを自社で保有型からクラウド利用型へ移行することで、一連のサーバ運用にまつわる作業が不要となり、既存ネットワークを生かしたプライベート接続が可能。アクセスログ、ウイルススキャンなどのセキュリティオプションも用意されている。

「BizXaaS Officeファイルサーバーサービス」利用イメージ

リニューアルによる主な変更点は、契約リソース量に応じた従量課金制でファイルサーバの容量を追加したい場合、小さな単位(10GB)で追加していくことができ、大容量の場合、数百テラバイト規模まで対応。

また、データ復旧の方法がこれまでの日単位のスナップショットから15分おきに変更、前日から31日前までは日単位のスナップショットで最大127のスナップショットを保存。さらに、別筐体へバックアップすることで、不測の事態に備えるなど、充実のスナップショットを標準機能として提供する。

「スナップショット(データ復旧)」機能

価格は1テラバイトが月額24万2,800円(税別)から、10テラバイトが月額61万300円から(税別)。契約容量、契約年数、契約ユーザー数に応じたボリュームディスカウントもある。