NECは10月11日、テレフォニカと、ブロードバンドアクセスネットワークの簡素化とサービス提供の迅速化のために、仮想CPE(Virtualized Customer Premises Equipment:顧客宅内通信機器。以下、vCPE)ソリューションの商用化に向けた共同実証実験の実施につき合意したと発表した。

同実証では、NECのvCPEを導入し、これまでユーザの宅内にあった端末側の各種IP機能をテレフォニカの局舎内に収容することで端末側機能を仮想化し、ブロードバンドアクセスネットワークサービスの運用及びメンテナンスを強化すると共に、ネットワークの簡素化を実現する。

そして、これらの機能実現に向けて、テレフォニカとNECは、ブラジルにおいてテレフォニカの個人及び企業の利用者向けにvCPEのフィールドトライアルを実施する。

実施する実証実験は、SDN(Software-Defined Networking)/NFV(Network Functions Virtualization)コンセプトに基づいており、同社では、ネットワーク機能の仮想化を進めることにより、通信事業者は、ネットワークのハードウェア使用率を低減させ、運用の効率化を実現できるとしている。