マイクロソフトは10月9日、Office365などのサービスを補完し、ITとデータ基盤、アプリケーションプラットフォームと開発、そしてデバイス管理とビジネスソリューションを結びつけるマイクロソフトのクラウド戦略を実現するための一連のエンタープライズ向け新製品とサービスを発表した。

「Windows Server 2012 R2」PREVIEWのダウンロード

それによると、まず10月18日に、WindowsServer 2012 R2とSystem Center 2012 R2を提供開始。これらの組み合わせにより、企業は、大規模な仮想化、コストを抑えた高性能ストレージ、SDN(Software-defined networking)により、ビジネスの継続性を実現させるHyper-Vを活用したハイブリッドな拡張性に優れたデータセンターを構築できる。

さらに、Windows Server 2012 R2のRemote Desktop機能が、今月後半にアプリケーションストアからダウンロード可能になり、PCや、Windows、Windows RT、iOS、OS X、 Androidなどの多様なデバイスやプラットフォーム上の仮想デスクトップへの容易なアクセスを提供する。

同日、Visual Studio2013と新しい .NET4.5.1、Windows Intuneも提供開始となる。Windows Intuneの新リリースは、SystemCenterConfigurationManagerとの組み合わせにより、モバイル機器を使用する従業員がWindows、iOS、Androidを含めた好みのデバイス上で必要なアプリケーションやデータにより安全にアクセスできるようにするもの。このPCとモバイル機器向けの統合管理環境はWindowsServer2012R2のアクセス保護と情報保護の新機能を補完している。

また11月1日には、すべてのEnterpriseAgreement(EA)顧客に対してWindows Azureを特別料金で提供。柔軟な年間支払を提供することで多くの企業が自社運用型のソフトウェアソリューションへの既存投資を活用しながら、クラウドコンピューティングを採用していけるよう支援。

さらに、クラウド採用の障壁を低くするもうひとつの方法として、10月9日、Equinixとの戦略的パートナーシップの締結を発表。この協力関係は、クラウドへのプライベートで高速な接続のための選択肢を顧客に提供する。