トレンドマイクロと三井情報(MKI)は10月8日、法人向けクラウドサービス分野で協業することを発表した。MKIのクラウドサービスにトレンドマイクロのクラウド向けセキュリティソリューションを合わせて提供することで、企業ユーザーのセキュリティ要件に対応したクラウド利用を支援する。

協業によるサービス第一弾として、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を活用したMKIのクラウドサービス「MKI クラウド Type CLOUD for AWS」で、トレンドマイクロのクラウドストレージ向けデータ保護ソリューション「Trend Micro SecureCloud」と、総合サーバセキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security」を同日よりオプションとして提供する。

MKIクラウドシリーズ

Trend Micro SecureCloud

これにより、鍵管理によるユーザアクセス制御やサーバに必要なセキュリティ機能を一括で提供し、クラウド上で運用するデータの機密性を高め、外部からの不正アクセスから重要なデータを保護する。

また、MKIが事前にアプリケーションレイヤーまで含めたパフォーマンス検証を行うことで、ユーザー企業の利用状況に適したクラウドサービスを提供する。ユーザー企業は、オンプレミスでのシステム運用と同じセキュリティポリシーに沿って、安全・快適にクラウドサービスを利用できるようになるとしている。

トレンドマイクロとMKIは、ほかにもグローバルで展開している企業に向けたBCP対策ソリューションや、主に流通業界に向けたEC基盤提供サービスの拡充など、特定業種向けソリューション開発にも取り組んでいくという。それに加えて、各企業のセキュリティ要件に対応したクラウドサービスを広範囲に提供するために、共同でプロモーションを実施する予定。