Cypress Semiconductorは9月30日(米国時間)、同社のプログラマブルSoCアーキテクチャ「PSoC3/4/5LP」向け統合開発環境(IDE)「PSoC Creator」の最新版となる「PSoC Creator 3.0」を発表した。

同バージョンでは、ユーザからの要望を元に、ファームウェアエディタを改善したことによるコードサイズのコンパイル時間短縮を実現したほか、ARM IDEへのエクスポートも可能とした。また、PSoCソリューションの性能を拡張させるだけでなく、ハードウェアおよびソフトウェアの同時設計を簡易化するほか、新たに導入したUniversal Digital Block(UDB)エディタを使用することでカスタムのデジタルPSoC Componentsを作成できるようになったとするほか、この機能は前バージョン同様、Velirogからも実行可能になっているという。

同社ではカスタムPSoC Componentsにより、複数のさまざまな設計チームで行われる設計を効率化させ、カプセル化されたハードウェアおよびファームウェアを将来のデザインに再利用することができるようになると説明している。

さらに、ARM Cortex-Mシリーズを搭載したPSoC 4およびPSoC 5LPで生成するコードのサイズを縮小することも可能。加えてエディタ機能を改善したことでコーディングを簡易化し、オートコンプリート機能によりソフトウェアAPIの生成をデータシートを開くことなくダイナミックに実行できるようにしており、開発者は、ハードウェアの回路図デザインをPSoC Creator 3.0上で行えるようになり、フルカスタムのデータシートの自動生成や、さらには、IARやKeil、Eclipse IDEへエクスポートしてファームウェアの開発を行ったりもできるようになるという。

なお、同バージョンはすでに同社Webサイトより無償でダウンロードすることが可能となっている。