ルネサス エレクトロニクスは9月30日、産業革新機構をはじめとする9社に対する第三者割当増資を実施、同社などからの払い込みが完了したことを発表した。

これにより産業革新機構が同社の議決権69.16%を取得し、筆頭株主および親会社以外の支配株主となった。また、併せて産業革新機構がルネサスの株を投資育成、キャピタルゲイン獲得を目的に保有していることを理由に、親会社には該当しないとの判断を行ったことも発表している。

なお、今回の第三者割当増資により、従来、同社の主要株主であり、かつ、その他の関係会社であった日立製作所、三菱電機およびNECは、それぞれ主要株主およびその他の関係会社に該当しなくなった。また併せて、同社の債権者が同社に対して有する貸付債権の一部および製品供給保証金の一部にあたる76億3600万円を免除することによる金融支援を受けることが決定しており、2014年3月期第2四半期決算において特別利益として計上される予定であるという。