リバーベッドテクノロジーは9月26日、Whitewaterクラウドストレージアプライアンスファミリーの機能を拡張し、新しいハードウェアモデルとそのオペレーティングシステムを発表した。

Whitewaterは、データの保護とアーカイブのために最適化された専用のストレージアプライアンス。今回発売するアプライアンスモデル(730、2030、3030)は、8~96TBのキャッシュ容量を提供する。

新しいWhitewaterアプライアンスの機能拡張は、従来モデルと比較し最大3倍のキャッシュおよび最大14.4PBまでの論理データのサポートが含まれ、WWOS(Whitewater Operating System)3.0は、企業がセカンダリーサイトに追加したWhitewaterアプライアンスへレプリケーションすることを可能にするペアワイズレプリケーションといった新機能、さらに10GBのネットワークインタフェースの利用や、データ取り込み性能が改善される。

最上位モデルのWWA-3030アプライアンスは、これまで最も大きいモデルであった3010のデータ量の最大3倍までをキャッシュできるとともに、ローカルキャッシュに圧縮/重複排除する前のデータとして最大14.4PBのデータセットのバックアップやアーカイブをサポートすることも可能。1時間あたりの取り込み性能最大2.5TB(従来比40%増)を達成するために10GBネットワークインタフェースを使用することもできる。

「Whitewater」導入イメージ

新しい「WWOS 3.0」では、Whitewaterアプライアンスのペアワイズレプリケーションがサポートされ、事業継続性計画に基づくRTOを達成するための適切なリカバリーオプションを選択するうえで、高い柔軟性が得られる。最も高速なRTOとしては、Whitewaterアプライアンスがディスク速度でセカンダリーサイトにリカバリーさせることが可能。また、新しいOSのピニング機能により、企業は即時アクセスのためにどのバックアップデータセットがWhitewaterアプライアンスのどのキャッシュで利用可能であるかを階層化して選択することができ、あまり重要でないバックアップデータセットは、クラウドから回復できる。

WWOS3.0は、現在販売中で、既存のWhitewaterのサポート契約がある場合には無料でアップグレード可能。