「Photoshop Elements 12」パッケージ

アドビ システムズは24日、コンシューマー向け写真編集ソフトウェアの最新バージョン「Adobe Photoshop Elements 12」、およびコンシューマー向け映像編集ソフトウェア「Adobe Premiere Elements 12」を発表した。店頭発売日は10月11日。アドビストアでは本日24日よりダウンロード版の販売を開始する。価格は両製品とも1万4,490円(乗り換え・アップグレード版は1万290円)。対応OSはWindows XP(Service Pack 3)/Vista(Service Pack 2)/7、Mac OS X 10.7/10.8。

「Photoshop Elements 12」は、コンシューマー向けの写真編集ソフトウェアの定番。今回、新機能として写真編集機能「コンテンツに応じた移動」が追加された。これは、プロフェッショナル向け写真編集ソフトウェア「Photoshop CS5」から搭載されていたもので、Elements製品に搭載されるのは初めて。周囲のコンテンツから背景を類推し合成するため、写真の人物の位置を変更する操作が自在に行える。

コンテンツに応じた移動

また、写真の角度を補正する際に画像を回転させると余白が生じるが、それを自動的に塗りつぶしてオリジナルの画像サイズを保ったまま加工を行うことができる「角度補正ツール」、そしてスピード感のある演出を加えることができる「ズーム連写効果」といった新機能も追加された。

角度補正ツール

ズーム連写効果

そのほか、コンシューマーユーザーの多くが撮影する犬・猫などのペットを撮影した際におこりがちな「ペットの赤目」に対応する補正機能を搭載。人間とペットの赤目の修正方法が異なるため、新たに機能を追加した。

加えて、写真をパズルのように見せるフィルタ「パズル効果」を備え、初心者向けのインタフェース「クイックモード」には、写真にさまざまな効果を追加できる「クイックフレーム」、「クイック効果」、「クイックテクスチャ」などの簡単な加工機能が加えられた。

ペットの赤目補正

パズル効果

「クイックモード」に追加された「クイックフレーム」

こういったソフトウェア自体の機能向上に加え、「Photoshop Elements 12」と「Premiere Elements 12」で用いる写真および動画を管理するツール「Elements 12 Organizer」では、同社の写真用クラウドアプリケーション「Adobe Revel」との連携が可能となり、同ツールからTwitterへの投稿もシームレスに行えるようになった。

なお、同製品の価格は前バージョンの「Photoshop Elements 11」から価格変更は行われておらず、パッケージ製品は店頭およびオンラインストアでの販売となり、アドビストアではダウンロード版のみを取り扱う。単体製品のほか、「Photoshop Elements 12」と「Premiere Elements 12」をバンドルし価格をおさえたパッケージ「Adobe Photoshop Elements 12 & Adobe Premiere Elements 12」の価格は2万790円となっている。