いつもそばにいてくれて、心の底から癒やしてくれる大切な家族の一員・ペット。日本では犬と猫が圧倒的多数を占め、飼育頭数の総数たるや2千万匹を超えるほど。では海外ではどんなペットが人気なのか、日本に住む20人の外国人に聞いてみました。

■犬(台湾/40代前半/男性)

■犬だと思います(中国/20代後半/女性)

■犬です(インドネシア/40代前半/女性)

■犬(ブラジル/50代前半/女性)

■犬ですね、圧倒的に!(フランス/20代後半/女性)

人気があるのは犬だそうです。とはいえ、

■愛玩犬(トルコ/30代後半/男性)

■犬です。若い世代はとにかく危険な犬(ドーベルマン、ロットワイラー、ピットブル)、中年の方はまだシェパードやイタリアン狼、年配の方は小さい犬を好んでいます(一番うるさい種類ですが)(イタリア/30代前半/男性)

という回答もあるように、犬なら何でもいいわけではないようです。日本でもトルコのように、トイプードルやミニチュアダックスフントのような愛玩犬が人気ですが、イタリアでは若い世代ほどアグレッシブな犬種を好むそう……。というより、「イタリアン狼」って何でしょう? イヌ科とはいえ、もはや犬ではないアグレッシブさです。

フランスの方が「圧倒的」とおっしゃるように、約半数が犬がもっとも人気のペットであると回答しました。「犬・猫」という回答を入れると、ほとんどの国で犬が人気ということになりますが、ひとつだけ、全く違う答えが。

■ヤギ。でも、殺して食べます(マリ/30代前半/男性)

ペットがヤギ、といえば『アルプスの少女ハイジ』ですね。牧場の動物なイメージですが、実はヤギは寒いところでも暑いところでも比較的平気で、なかなか飼いやすい動物だといいます。殺して食べてしまうなんて残酷に聞こえますが、筆者は日本でも地方出身の友人からそうしたお話を聞いたことがあり、一般家庭でも始めから食べる目的で動物を飼うことがあるということを知りました。

犬や猫のほかに、「鳥(オウム)」や「ハムスター」「うさぎ」などを挙げた人もいましたが、ヤギを除くすべてにおいて共通していたのは、「犬」という結果でした。猫は家の外で放し飼いをする人も多く、日本でいうところの「地域猫」ということもありますから、犬に比べて「自分のペットである」という認識がないことも、次点に甘んじる理由のひとつかもしれません。