日本テラデータは9月19日、WH製品「Teradataデータベース」の最新版「Teradataデータベース14.10」を同日より販売開始すると発表した。価格は325万円(税別)から。

今回発表された「Teradataデータベース14.10」では、分析パフォーマンスを大幅に向上させるインメモリ技術とHadoopとの透過的でシームレスなデータアクセスを実現する機能などを新たに搭載。また、プログラムの実行部分の多くをデータベース内で処理するインデータベース分析機能を強化した。

インメモリ技術「Teradata Intelligent Memory」は、既存のTeradataプラットフォームのメモリを利用し、アクセス頻度の高いデータをメモリに配置して分析クエリのパフォーマンスを向上させる技術。新たな専用サーバの導入は不要で、既存のアプリケーションに変更を加えることなくインメモリ・データベースと同等の分析処理スピードが得られるようになる。


また、Hadoop内のデータにTeradataデータベースから直接アクセスしデータの取得が可能な「Teradata SQL-H」機能と、TeradataデータベースとHadoop間の双方向のデータ取り込みを容易にする「Smart Loader for Hadoop」機能によって、TeradataデータベースとHadoopの連携が容易になり、ビッグデータを含めた一体的なデータの活用が可能になる。

インデータベース分析の機能強化では、データの変更履歴を分析するテンポラル機能や地理空間データ分析など従来の分析機能を拡張し、また、統計解析言語のRを商用化したRevolution R EnterpriseがTeradataデータベースの高い並列処理パフォーマンス下で利用可能になった。

このほか、Fuzzy Logixとの提携により、高度な関数ライブラリが充実し、さまざまな分析が高速処理できるようになっている。