まぁ言っちゃうとね。"1台しか持てない"という条件なら、iPhoneを選ぶのが"無難"かなと。もちろん、おサイフケータイ機能をどうするかといった問題(Suicaを別に持つとか)もあるけど、初心者であればあるほど、新製品のスケジュールが"読める"端末は扱いやすいというもの。また、端末のユーザーが多いということは企業のリスクも少なく、アクセサリの充実、アプリの充実が想像しやすい。だから、"スマホ初心者が1台しか持てない"という条件なら、間違いなくiPhoneが買いだ。

逆に、スマホに慣れているユーザーなら、ある意味でガチガチのiPhoneよりも、柔軟なAndroid端末が良いかもしれない。ぶっちゃけて、Androidは自由だ。キャリアやメーカーがプリセットした「ホームアプリ」ではなく、サードパーティ製のホームアプリを導入することで、見た目やインタフェースを変えられるし、文字入力のシステムも「ATOK」や「Google 日本語入力」などが公開され、トコトンカスタマイズできるため、たとえ同じ端末を利用しているユーザー同士であっても、中身がガラリと違うということはありえる。高いスペック、おサイフケータイなどの国内向け機能の充実、Googleサービスとの親和性など、Android端末を選ぶことでの恩恵は実は大きい。

さて、NTTドコモからiPhoneが出ることが確定したわけだが、小生の環境はどうなるのだろうか。結論から言えば、小生の場合"KDDIの「iPhone 5S」とNTTドコモのAndroidを選ぶ"ということになる。

iPhoneのキャリア的な話をまずしておくと、LTE対応バンドに注目したい。新型のiPhoneは"つながりやすい"とされている周波数帯"プラチナバンド"に対応している。具体的には、NTTドコモ(LTEバンド19)とKDDI(LTEバンド18)の「800MHz帯」とソフトバンクモバイル(LTEバンド8)の「900MHz帯」だ。しかし、“現在”運用対応できているのはNTTドコモとKDDIの「800MHz帯」のみ。ソフトバンクモバイルの「900MHz帯」は少々お預け状態なのだ。つまり、ソフトバンクモバイルの新型iPhoneは、プラチナバンドに対応しているけども、その実、整備が整うまで待っててね。ということなのだ。

もちろん、NTTドコモとKDDIのプラチナバンドが利用できるといっても、対応エリアはあるけどね。

なので、小生が思う新型iPhoneの選択肢は「NTTドコモ」と「KDDI」の2つ。さらに絞るなら対応エリアが広いとされているKDDIかなぁ? 実測ではなく、今のところカタログスペック的な話になるけどKDDI版が一歩リードといった感じだ。

一方で、今回もおサイフケータイに対応していないため、Android端末は利用し続けたい。プランなどいろいろ考えることもあるが、小生の結果としてはMVNO(Mobile Virtual Network Operator)つまり、日本通信の「b-mobile」やインターネットイニシアティブの「IIJ mio」などの通信サービス(SIM)が利用できるNTTドコモ端末しか選択肢にない。

結果として、小生の場合"KDDIの「iPhone 5S」とNTTドコモのAndroidを選ぶ"ということになるわけだ。