NECビッグローブ(以下、BIGLOBE)は9月12日、データセンターにおいて、サーバリソースとネットワークリソースの双方をソフトウェアで制御するデータセンターの仮想化を実現し、本年4月より運用を開始していると発表した。

BIGLOBEでは本基盤を活用し、「会員認証基盤管理システム」や「性能監視システム」などの社内システムを構築し、運用を開始している。

「会員認証基盤管理システム」のイメージ

同センターでは、既に実現していたサーバの仮想化に加え、ネットワークも仮想化することで、インフラ(サーバ・ネットワーク)構築期間を約2週間から約10分へと大幅に短縮。ネットワークの仮想化にあたっては、OpenFlowとVXLANを組み合わせてSDN(Software-Defined Networking)化したほか、サーバとネットワークを一括制御するためのクラウドコントローラー「momiji」を、オープンソースを活用して独自に開発した。

仮想化したBIGLOBEデータセンター上で構築した主な社内システムは「会員認証基盤管理システム」と「性能監視システム」。

会員認証基盤管理システムは、目的ごとにデータベースへのアクセス経路を細分化し、不正なアクセスや攻撃から重要なデータを守る管理システムを新規に構築。会員情報やアクセスログ、課金情報といった情報に対するアクセスをネットワークのレイヤで分割し、さらにファイアウォール機能でアクセスコントロールをする複雑なネットワークを仮想ネットワークで実現。データセンターでは、仮想化により、従来手動で行っていたネットワーク構築作業を自動化し、Web上で約10項目を入力するだけでインフラ構築が可能となり、2週間を要していた構築期間を約10分へと大幅に短縮した。

性能監視システムは、BIGLOBEデータセンター内のサーバやネットワーク機器のトラフィック量、CPU利用率、装置の故障などを監視し、データセンターの安定した運用を維持するためのシステムを増強。今回は増強分を仮想化したBIGLOBEデータセンター上に構築し、安定稼働を確認。今後は、すべてのシステムを仮想化したBIGLOBEデータセンター上に移行し、事業環境の急激な変化にも柔軟に対応可能とする。

BIGLOBEでは、このほかにも、ストレージやネットワークの性能監視システム、設定自動化システムなどを構築。また、OSのサポート期限切れに伴い再構築が必要となった業務システムも本基盤を活用して再構築しており、社内システムの保守運用工数を大幅に削減した。

今後は、BIGLOBEが個人の顧客向けに提供するすべてのサービス/アプリを仮想化したBIGLOBEデータセンター上に構築。これにより、利用者のニーズや市場環境の変化に柔軟に対応したよりよいサービスを実現。また、企業の顧客向けには新しいIaaS型サービスを提案していく。