自動車やPC・カメラなどの精密機器、家電製品など、日本企業が展開している製品(プロダクト)のデザイン。海外製品にはない独自の機能や形状を採用した物も多いですが、日本発のプロダクトデザインは、外国の人たちからどのように見えているのでしょうか。今回は、率直に「日本のプロダクトデザインは好きですか?」という質問を、日本に住む20人の外国人に投げかけてみました。

Q.日本のプロダクトデザインは好きですか?

■好きです。(ギリシャ/30代前半/男性)

質問がプロダクトデザイン全般に関するものだったため、「好き」か「嫌い」かという答えが大多数を占めましたが、その過半数が「好き」という回答。このギリシャの方以外にも、ペルー、マリ、シリア、アメリカ、中国、インドネシア、チェコ、ドイツ、台湾、韓国、スウェーデンといった国の人々から、日本のプロダクトデザインが「好き」という嬉しい意見が寄せられました。

■車があまり、でも他はほとんど好き。(イラン/20代前半/女性)
■やっぱり、ものによりますが、電化製品と食品の中でデザインの悪いものが多いです。(ブラジル/30代後半/男性)
■あまり好きではありません。(トルコ/20代後半/男性)

上述の通り、全体的に好意的な意見が多かったものの、少し厳しい意見も。「車」や「電化製品」、「食品」といった具体的な分野について、デザインがあまりよくないとの指摘がありました。

■好きです。シンプルなところが気に入っています。(フィリピン/40代前半/女性)
■好きです。特にコンパクトなところ。(オランダ/30代前半/男性)
■はい、特にラッピングがとても素晴らしいと思います。(タイ/30代後半/女性)

最後に紹介するのは、具体的に「好きなところ」を答えてくれた方々の声。「シンプル」、「コンパクト」といった評価は、日本の製品全般に言える長所といえるかもしれません。タイ出身の方からの「ラッピングが素晴らしい」というコメントは、製品のパッケージなどでしょうか。確かに、日本の製品パッケージや店頭でのラッピングは凝ったものが多いですよね。

今回のアンケートでは、日本のプロダクトデザインが「好き」という声が多く集まりました。これはとても嬉しいことですが、2020年の東京五輪が決まり、海外からの渡航者が見込まれるこれからに向け、さらなるブラッシュアップが望まれるところです。