NTTソフトウェアは9月11日、特権ID管理ソリューション「iDoperation」のSaaSモデルの販売を開始した。このSaaSモデルでは、特権IDのパスワード変更を自動化する機能を提供しており、新たにサーバを設置する手間がなく、最短3日で利用できるようになるという。月額利用料は15万円から。

iDoperation SaaSモデルは、セガサミーホールディングスが先行的に採用しており、特権IDのパスワード変更を自動化して、監査対応の省力化と運用ミスの回避に貢献しているという。

セガサミーでは、iDoperationを活用することで、それまで担当者2名で行っていた特権IDのパスワード定期変更作業とID貸し出しの手間を10分の1程度に削減することができた(サーバ管理20台の場合)。また、特権IDをシステムで厳格に管理できるため、ミスも回避できているという。

従来のiDoperationのモデルでは、特権IDの管理を行うために新たにサーバを設置する必要があった。新しいSaaSモデルは「アカウント管理」に絞ったサービスであるため、すぐにでも特権IDを管理したいというユーザーに最適である。iDoperationのサーバは、NTTソフトウェアのデータセンター内に設置される。管理対象サーバとiDoperationサーバが接続できれば、自社のサーバ環境を大きく変更することなく、特権IDの管理をWeb経由で行えるようになる。

iDoperation SaaSモデルで提供される機能は、「アカウント管理」と「監査証跡」の2つだ。前者は、手作業では煩雑になりがちなID管理を、Webの管理画面から一元管理し、スケジュール実行を可能にする。IDの追加・変更・削除だけでなく、パスワードの定期的な変更やIDの棚卸なども行う。後者は、管理者の操作が正しいものかどうかを監査時に確認するため、アカウント操作履歴やパスワード変更履歴を取得して、実行結果を帳票出力することが可能である。