トレンドマイクロは9月5日、スマートフォンのデータバックアップに関する調査結果を発表した。これによると、「連絡先データの紛失が友人との縁の切れ目」と考えているスマートフォンユーザーが約6割いるという。

調査は、スマートフォンを利用する20代から50代の男女416名を対象として、8月2日にWebアンケート形式で行われた。

「スマートフォンで紛失したくないデータは何か」という調査では、「連絡先(電話番号、メールアドレスなど)」が一番多く、「失いたくない」、「どちらかというと失いたくない」を合わせて99.5%となった。ほかに、「写真」が92.1%、「動画」が64.4%、「音楽」が48%、「メール」が73.1%、「スケジュール」が50.5%、「発着信履歴」が36.5%となっている。

スマートフォンで紛失したくないデータは何か

紛失したくないデータは、バックアップしておきたいデータの裏返しにもなっており、「バックアップしておきたい一番重要なデータ」の設問では、紛失したくないデータで一番重要視されていた「連絡先」が78.2%となり、2位「写真」の16.1%に大差を付けた。

また、「連絡先」のデータを紛失した場合、「友人や知り合いと連絡が取れなくなり、『縁の切れ目』になると思うか」という設問では、「そう思う」が16.%、「どちらかというとそう思う」が39.5%で、合わせて55.6%の人が縁の切れ目になると考えていることが分かった。

バックアップしておきたい一番重要なデータ

連絡先紛失は縁の切れ目か

一方で、失いたくないデータについて定期的なバックアップを取っているかという調査では、紛失対策が行われていない実態が浮き彫りになった。

「スマートフォンのデータを、どの程度の間隔でバックアップしていますか」との設問では、バックアップを定期的に行っている割合が一番高い「連絡先」でも16.6%にとどまった。「動画」や「音楽」「メール」「スケジュール」「発着信履歴」では、いずれも60%を超えるユーザーが「バックアップしていない」と回答している。

スマートフォンのデータを、どの程度の間隔でバックアップしていますか

では、どのような条件であればバックアップをしようと考えるのか。この設問では、82.5%が「手間がかからず簡単にできる」という条件でバックアップをすると回答した。ほかの条件には「費用がかからない」(37.6%)、「端末の種類に依存しない」(11.4%)、「携帯キャリアに依存しない」(11.1%)などが挙げられている。

データ復旧ができる場合、どの程度の時間待つことができるのかという設問では、「1時間以内」「3時間以内」「半日以内」「1日以内」と回答した人が合計67.9%となっている。

どのような条件であればバックアップするか

データ復旧までどの程度待てるか