楽天は9月2日、ビデオストリーミングサービスを世界で展開する米Vikiを買収し、完全子会社化すると発表した。

Vikiの動画配信サイトでは、世界各国のテレビ番組、映画、ミュージックビデオ、その他多岐にわたるビデオコンテンツを視聴者に提供しており、月間視聴者数は全世界で2,200万人を超える。同サイトは、世界中の視聴者コミュニティがクラウド上で著作権取得済みのコンテンツに字幕を付ける、 ユニークなビデオストリーミングサービスで、Viki視聴者のコミュニティは160以上の言語に対応し、これまでに4億ワード以上が翻訳されている。

Vikiの主な収益源は、広告料収入(ビデオ再生中に挿入される動画広告)であり、今後加速度的に増加すると見込んでいる。また、Netflixなど他の動画サイトにも一部のコンテンツを供給しており、これ以外にも新しい収益モデルの構築を進めていく。

今回の買収により楽天は、デジタルコンテンツ分野の強化に向けて大きな一歩を踏み出し、eコマースと金融サービスとともに、デジタルコンテンツ事業を3つ目の主軸としてグローバルにビジネスを展開していくという。