BDV-EF1では、内蔵されているドライブからのBD/DVDビデオ再生以外に、USB機器、ネットワークからのビデオ再生が可能だ。

ディスクだけでなく、ネットワークやUSBからの再生も可能

ネットワーク機能は、DLNAとDTCP-IPに対応している。リビングに大型のテレビとレコーダーがあって、寝室にある小型のテレビで録画した番組を楽しみたいというような場合に役に立つだろう。PC用のデジタルチューナーで録画した番組をテレビ側で楽しむといった場合には、パーソナル環境でも役立つ機能だ。

また、「Video Unlimited」「3D Experience」「YouTube」「hulu」「DMM.TV」「U-NEXT」「JOYSOUND.TV」「TBS世界遺産コレクション」「日本経済新聞電子版映像ニュース」「Billabong」のサービスが利用可能だ。

Youtubeのサービスは、なかなかスピーディーな表示で快適だ。不思議なのが、「ネットワーク」の分類にある「インターネットブラウザー」での表示はあまり速くはないという点だ。これは、お借りしたのが製品版ではないためなのかもしれないが、例えばマイナビニュースのサイトを表示させようとすると、表示される内容が切り替わるたびに待ち時間が発生して、スムーズなブラウジングを行うことができない。「ビデオ」の「YouTube」と「ネットワーク」の「インターネットブラウザー」は同じエンジンを使っていると思うのだが。

同じ映像系ということで、「外部入力」の分類にある「TV」についても触れておきたい。外部入力には、「TV」「Bluetooth」「AUDIO」の3項目が存在している。「テレビ」は、テレビ番組を視聴するときに使用するものだ。

「外部入力」

いずれの場合でも、BDV-EF1のサウンドモードが効果的に利用できる。「Auto」「Movie」「Music」「Digital Music」「Demo Sound」のサウンドモードがあるが、映画は「Movie」、それ以外の番組は「Auto」を利用する。また、サウンドモードとは独立して「サッカーモード」という項目が用意されている。これはサッカーに限らず、スポーツ中継でスタジアムの臨場感を高めるモードだ。野球中継で試してみたのだが、通常のサラウンドに比べて、より広がりを感じるサウンドになる。なお、上級機である「BDV-N1WL」のサッカーモードには、解説者の音声をオフにするモードが搭載されているが、残念ながらBDV-EF1のサッカーモードにはその機能は搭載されていない。

「サッカーモード」

多くの入力を使えるパーソナル向け多機能コンポ

数日間、BDV-EF1を試用してみた感想だが、Bluetoothからの音楽再生、ネットワーク、vTuner、YouTube、DLNAなど、とにかくさまざまなソースが1台で利用できるのは非常に便利だ。ネットワークとBluetooth経由でほとんどの機器やサービスに接続できるため、入力端子のシンプルさは、それほど気にはならない。

シアターシステムとしても、小型テレビを視野に入れた製品が少ないため、貴重な存在だ。また、HDMI入力を備えたPC用液晶モニターと組み合わせることで、ミニマムなAVシステムも作れそうだ。

ただ、XMBの分類には少々慣れが必要だろう。例えば「外部入力」の分類にアナログオーディオ入力端子「AUDIO」と「TV」があるのはわかる。しかし、「Bluetooth」は物理的な外部入力ではない。それでいて、USB機器は、「フォト」「ミュージック」「ビデオ」の各分類に配置されている。「Bluetooth」は、音楽の分類に配置されてもよいのではないだろうか。