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カシオ計算機は、中東における事業拡大を図るべく、今年3月に同地域初となる販売会社「カシオミドルイースト(Casio Middle East FZE)」をドバイに設立。10月1日から、営業・マーケティング活動を開始する。

「G-SHOCK」などブランド時計の販売促進活動を展開

アラブ首長国連邦をはじめとした湾岸6カ国(バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア)を管轄する現地法人となる「カシオミドルイースト」は、大型港湾に隣接する経済特区「ジュベル・アリ・フリーゾーン」(アラブ首長国連邦 ドバイ ジュベル・アリ地区)に設立。各国の販売代理店と協力しながら、地域に密着した営業・マーケティング活動を行い、暮らしや文化に合わせた製品・サービスをタイムリーに提供するという。

まずは、同社の耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」を中心としたブランド時計を強化するため、店舗展開の拡充と販売促進活動を展開。合わせて、関数電卓を活用した数学授業の実施や、学校・音楽教室への電子楽器の普及など、教育分野の活動を通じて地域の子供たちの学力向上に尽力していく。

将来的には、中東における管轄地域の拡大、ならびに新らしい成長市場として注目されているアフリカ各国へのハブ拠点として、営業機能の強化も検討しているとのこと。

同社では、1970年代半ばより販売代理店を通じて中東各国へ製品を供給。1994年にはドバイ事務所を設置し、取り引き先との窓口として営業してきた。近年、中東地域は良好な経済成長や若年層の人口増加などを背景に市場の活性化が見込まれており、同社では戦略的に事業拡大を目指す成長市場と位置づけているという。