「どんなもんだい!」と満足そうな表情

8月24、25日の両日、マクドナルド初の1日2泊の夏合宿「夏の自由研究! 親子でおいしい特別合宿」が開かれた。抽選で選ばれた全国30組60人の親子が、千葉県にあるビーフパティ工場(参加者全体の半分。残り半分の親子は横浜のチーズ工場を見学)と東京都内のマクドナルドキッチンスタジオを訪れ、ハンバーガーのおいしさのヒミツを探検しようという試みである。

ラインを流れる大量のパティに大興奮!

8月24日、千葉県にあるマクドナルドのビーフパティ工場に、大勢の親子が集合した(参加者全体の半分。残り半分の親子は横浜のチーズ工場を見学)。パティとは、牛肉を平たい円盤状に加工したもの。ここでは、オーストラリア、ニュージーランドから輸入された牛肉がどのようにパティに加工されていくのか、その全行程を見学する。

工場に入るための衛生服を着用する。親御さんたちも真剣な表情だ

オリエンテーションが済むと、みな、衛生服を身につけていく。髪を包み込むキャップ、マスク、フード付きの上着、そして衛生靴。工場で働く人と一緒のいでたちとなった子どもたちの顔に緊張とワクワク感が広がった。準備を整え、ハンバーガーのヒミツを探る"探検"にいよいよ出発である。

ゲートで手を念入りに消毒し、エアシャワーを全身に浴びてから手袋と腕カバーを装着。そして、いざ工場へ。

薄暗い冷凍倉庫を進む。マイナス20度はみな初めての体験である

まずは牛肉を段ボールに入れて保管している冷凍倉庫へと足を踏み入れる。「うわー、寒~い!」と、あちこちから小さな驚きの声が上がった。

マイナス20度の冷凍倉庫を抜けたところで、解凍された赤い肉、白さが目立つ肉、この2つの牛肉のブロックとご対面。案内役のガイドによれば、「赤身の肉、脂身の多い肉、この2つを最適にブレンドすることでおいしいパティができるんです」とのこと。

解凍は高周波解凍機という最新機器で行うという。要する時間は約1時間。子どもたちは真剣に、「短時間で均一に解凍するので、お肉のおいしさを逃がしません」というガイドの説明に耳を傾けていた。

ガイドの説明に真剣に聞き入る。左が赤身、右が脂身の牛肉

解凍された牛肉のブロックは、赤身、脂身と別々に粗挽きされ、さらに粗挽きされた2つを一定の脂肪量になるように配合してから細挽きにされるのだという。細挽きの前には骨や軟骨も取り除かれ、金属探知機を通して金属片が混ざっていないかも確認される。ガイドの説明に、お母さんたちが感心したようにうなずいていた。

ボールに入れられた赤身の多いお肉と脂肪の多いお肉に興味津々の子どもたち

細粗きされたお肉を丸く型抜きして成形するとパティができあがる。つなぎや調味料を一切使わない、100%ビーフがマクドナルドのパティの特徴。1分間に2,000枚以上というスピードで成形されたパティは、今度はコンベアに乗ったままマイナス40度以下の冷凍室を通過して、再びカチカチに冷凍される。

この冷凍パティが箱詰めされて、マクドナルドの各店舗へと送られていくわけだ。「ここの工場からは、東日本を中心とするマクドナルドのお店に出荷されていくんだよ」という解説に、子どもたちから驚きの声が上がった。

見慣れたパティになって、子どもたちもようやく実感が湧いてきたようだ

「大きい機械にびっくりした」(宮城県から来た蘭生ちゃん)、「楽しかったけど、冷凍庫がすごく寒かった」(東京都の龍斗くん)、「ずっとドキドキだった、学校の自由研究の宿題に書きます」(福島県から来た京典くん)。

工場見学を終えた子どもたちは興奮さめやらぬ様子で、感想を語ってくれた。

取材ノートを作る子どもたちにお父さんも真剣な表情でアドバイス

このマクドナルドの夏合宿では、翌日のしめくくりに全員が「子ども壁新聞」を作成する。ビーフパティ工場見学はそのための取材でもあるのだ。いま体験してきたことを忘れないうちにと、みな、取材ノートに気づいたことや感想などを一心に書き込んでいった。

お父さん、お母さんに見守られて神妙な面持ちでパティを試食する

やがて、子どもたちの前にパティが配られた。さっき見たばかりのできたてパティの試食である。最初は神妙だった顔が、ひとくち食べるや笑顔に。「うん、マックの味だ」とばかりに思い切りかぶりつき、あちこちからおかわりを求める声が上がる。

お母さん、お父さんたちからは、「衛生管理の徹底ぶりに感動しました。安心して子どもたちに食べさせられます」「想像していた以上のスケールでびっくり! 大人の私にも新鮮でした」という声も。こうして合宿1日目の工場見学は、夏休みの大きな思い出を作って終了したのだった。

憧れのキッチンに入ってハンバーガー作りに挑戦!

翌8月25日、東京都内にあるマクドナルドキッチンスタジオに場所を移して、合宿2日目が始まった。

「わたしにも作れるかな?」ちょっと緊張した面持ちがかわいい

ハンバーガーづくりを通じて、マクドナルド店舗で行われている衛生管理や、できたてを提供する「メイド・フォー・ユー」システムを体感してもらおうという「お店でハンバーガーづくり体験」がこの日の目玉。子どもたちが一番楽しみにしていた企画でもある。

オリエンテーションが終わると、子どもたちはマクドナルドのキャップとエプロンを身に着け、丁寧に手を洗い消毒する。そして、待望のキッチンへと歩を進めた。

お父さんの分と僕の分、一人で2個のハンバーガーを作る

お店のスタッフの指導のもと、こわごわとバンズにケチャップ、オニオンと乗せていく子どもたち。これ以上ない真剣な表情で、少し手先が震えている子も。それでもスタッフの優しい応援で、勇気をだして作業を進める。

パティを乗せ、チーズを乗せ、そしてピクルスを乗せる。「うまくいった!」という表情があちこちで見られた。最後にバンズをかぶせて完成である。

ニコニコ顔でハンバーガーを受け取るお母さん

完成したハンバーガーは、カウンター越しにお父さん、お母さんに直接手渡す。少し照れくさそうな子どもたち、満面の笑みを浮かべて受け取るお父さん、お母さんたち。スタジオにはたくさんの笑顔があふれていた。

テーブル席を見渡すと、あちこちにわが子の作ったハンバーガーをほおばる親御さんたちの姿が。あるお父さんに「息子さんの作ったハンバーガーの味はいかがですか? 格別の味じゃないですか?」と聞いてみる。「おいしいです。でも、いつものマクドナルドと同じ味ですよ、ハハハ」と少し照れくさそうに語ってくれた。

ドナルドの軽妙な司会で楽しく進められた食育ワークショップ

続いては、人気キャラクター、ドナルド・マクドナルドも参加しての「食育ワークショップ」。食べ物の栄養とバランスのよい食事について楽しく学ぶ試みだ。

そして最後の締めくくりは、マクドナルドの食材を用いた"夢のオリジナル"ハンバーガーづくりと壁新聞の制作である。

自信作のオリジナルハンバーガーにかぶりつく

"夢のオリジナル"ハンバーガーづくりは、好きな食材を自由に選んで、自分だけの1食限定のハンバーガーをつくる試み。パティにナゲットを合わせたり、野菜をふんだんに挟み込んだり、自分の理想のハンバーガーを作る。

さまざまなオリジナルハンバーガーのアイデアが誕生し、マクドナルドのメニュー開発に取り組む中山拓美マーケティング本部メニューマネジメント部上席部長も「アイデアが新鮮でとても参考になりました」と賛辞を惜しまなかった。

思い出や気づきを壁新聞にまとめていく

「スーパービックリ新聞」「マック見学新聞」など、子どもたちが思い思いのタイトルをつけた壁新聞を作成。工場見学、キッチン体験と2日間にわたった合宿で学んだこと、気づいたことを新聞にまとめて、マクドナルドの「夏の自由研究! 親子でおいしい特別合宿」は終了した。

「壁新聞は学校に持っていって教室に貼り出すんだ」「楽しかった。体験したことを友だちに話すのも楽しみ」などと語る子どもたち。

一方、親御さんたちは、「うちの子は反抗期なんですけど、この2日間は信じられないほど素直でした」「ハンバーガーってシンプルだけど、栄養面もしっかり考えられているんだと感心しました」と感想を語ってくれた。

2日間の特別合宿は、子どもたちばかりでなく、親御さんたちにも大きな思い出を残し、食を通じた親子のコミュニケーションを誕生させたようである。

なおマクドナルドでは、敬老の日(9月16日)に「3世代そろって"おいしい"体験教室」をマクドナルドキッチンスタジオにて開催する。小学1年生から4年生の子どもとその保護者、祖父母(最大4名まで)の3世代で参加できるプログラムで、ハンバーガー作りや食育教室などを実施する予定とのこと。申し込み方法などの詳細は、マクドナルドのホームページで確認できる。