歌手のGacktが25日、新潟・上越市内で開催された第88回「謙信公祭」に出演し、2年ぶりに謙信に扮装した姿を披露した。

第88回「謙信公祭」で謙信に扮したGackt

「謙信公祭」は、戦国時代の名将・上杉謙信公の遺徳をしのび、大正15年から毎年開催されている祭り。今年は24日と25日に開催され、25日には甲胄姿の武者たちによる川中島合戦の出陣行列が再現され、2007年のNHK大河ドラマ『風林火山』で謙信役を演じたGacktが白馬にまたがり、一般公募から選ばれた約500人の武者と共に登場した。観客で埋めつくされた沿道からは、ひときわ大きな歓声。行列も終盤に差し掛かったところで、Gacktが号令をかけると、武者をはじめ観客も一体となって鬨(とき)の声をあげていた。

祭りを終え、「今回の謙信公祭は、僕にとって2年ぶりの出演となったため、僕自身もこの日を大変心待ちにしていました」と語るGackt。「いつも『今回が最後になるかもしれない』という思いで演じてきましたが、今回も例外なくその思いの中、見に来てくださった方々の心に残るイベントとするべく、衣装や演出にもこだわりながら、準備をしてきました」とこだわりを明かした。

また、「戦国時代の中で水干を着るという行為は、古き良き時代をこよなく愛するということを表します。この日本には古き良き時代の宝がたくさんあります」と説明し、「ドラマの中でしか見ることのできなかった水干をお見せすることで、今の日本に古き良き時代にあった、多くの美しい物の存在に気付いていただけたらと思います」と同祭りに込めた思いを語っていた。