ヤフーは8月20日、Android向けメールアプリ「Yahoo!コミュニケーションメール」の提供を開始すると発表した。対応OSバージョンはAndroid 2.2以降で、iPhone版は今後提供するとしている。

「Yahoo!コミュニケーションメール」は、これまでヤフーサービスで利用されてきたメールアドレス「@yahoo.co.jp」と別のアドレス「@yahoo.ne.jp」で提供されることに加え、同アプリはAndroid端末内に保存されている電話帳の登録アドレスから来るメールしか受信することができない。

そのため、ヤフーでは「迷惑メールが来ないこれからのケータイメール」と謳っている。ただし、メールサーバーには全てのメールが届いているため、設定を変えることで電話帳登録外のアドレスからメールを受け取ることもできる。

また、メールの送受信において、「相手がYahoo!コミュニケーションメールアプリを利用している」、「相手がスマートフォン利用者」である必要はなく、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの3キャリア向け「絵文字」にも対応しているため、メールアドレスの種類や利用環境に依存することなくチャットUIでメールのやり取りができるとしている。

チャットUIは、コミュニケーションアプリとして人気の「LINE」や「カカオトーク」などと同様に、会話が1つのタイムライン上に表示されており、複数の相手とのやり取りも見やすく表示される。また、ヤフーでは「チャット形式のコミュニケーションアプリにありがちな「既読」機能は本アプリには付けていない」とし、気軽に利用できるアプリと説明している。

チャットUIを採用

3キャリアの絵文字を利用できる

なお、アプリ側で読み込んだ「電話帳」のデータは、ヤフーの持つサーバーにアップロードしないため、利用者が意図しない他ユーザーへの通知や、検索表示機能は行われないという。

同アプリについては、専用アドレスを利用したコミュニケーション特化型アプリとなっているため、「CC、BCC欄非対応」、「指定受信拒否機能非対応」、「フィルター設定、迷惑メール報告設定非対応」といった制約がある。また、メールアドレス取得時に設定するアットマークから左側の文字列については、Yahoo! JAPAN IDと連携しないとしている。