21_21 DESIGN SIGHT、三宅一生デザイン文化財団は、21世紀のデザインミュージアムに求められる役割について考える「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」を開催する。開催期間は10月25日~2014年2月9日、開場時間は11:00~20:00(入場は19:30まで)。会場は東京都・東京ミッドタウン・ガーデン内「21_21 DESIGN SIGHT」。入場料は一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下は無料。

「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」ロゴ

同展は、これまでに21_21 DESIGN SIGHTで開催されたすべての展覧会と、トークやワークショップなどの関連イベントを再構築することで、日本のデザインミュージアム設立に向けて何が立ち現れるかを問うと同時に、日本のデザインのアイデンティティーを探る。

また、海外のデザインミュージアムや個性的なコレクションを持つ国内の美術館・博物館の事例紹介をイントロダクションとして、身近な題材から社会に目を向ける「モノ/コト/仕組み」の系、デザインを駆動させる「素材/技術/革新」の系、地域を世界につなぐ「東北/祈り/ユーモア」の系、そして、個の創造力の拡張と深化を示す「デザイン/アート/スピリット」の系という4つの軸に沿ってまとめられる。優れたデザイン文化を次世代に継承するためのアーカイブとなると同時に、私たちの今後の生活を考える上で必要とされる場所として、21世紀のデザインミュージアムに求められる役割について考えていく。

身近な題材から世界を捉える〈モノ/コト/仕組み〉の系=findingより

個の創造力の深化を示す〈デザイン/アート/スピリット〉の系=creatingより

さらに、東京ミッドタウン内では、「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」(10月18日~11月4日)や「グッドデザインエキシビション 2013」(10月30日~11月4日)といったデザインイベントも同時期に開催される。

なお、同展の舞台となる「21_21 DESIGN SIGHT」は、日本におけるデザインミュージアムの必要性を感じていた三宅一生が2003年に新聞へ寄稿した「造ろうデザインミュージアム」というメッセージがきっかけとなり、2007年3月に始動した施設。それ以来、日本のデザインミュージアム実現に向けて機運を高めたいとの思いから、「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」、「チョコレート」を始まりとして23の企画展を開催し、直近の「デザインあ展」は22万人を超える来場者を記録している。