デジタルガレージは8月1日、電通との共同出資により、最先端科学の研究成果をビジネス化することを目的とした新会社「電通サイエンスジャム」を設立した。新会社の資本金は1億8000万円で、電通が66.7%、デジタルガレージが33.3%を出資。営業開始は8月7日からとなっている。

デジタルガレージによると、日本の最先端科学の研究成果のなかには大きなビジネスにつながる可能性を持ったものが数多くあるが、科学者や研究者が研究成果をビジネスに結びつける機会が少ないため、優れた研究成果が十分に生かされていないという。

新たに設立された電通サイエンスジャムでは、優れた科学者・研究者と連携を図りながら、機動力とノウハウを生かした独自の製品・サービスを開発するという。

この取り組みの第一弾として、慶応義塾大学理工学部の満倉靖恵准教授と連携して事業開発を進めることが発表されている。満倉氏は脳波の計測 / 分析に関する研究の第一人者で、新会社の非常勤取締役最高技術責任者に就任する。

なお、電通はこれまでに脳波コミュニケーションツール「necomimi(ネコミミ)」や、脳波の状況で推奨するミュージックを変える音楽レコメンデーションエンジン「mico(ミコ)」を開発しており、これらの開発の過程で得られたノウハウを、新会社の事業に積極的に活用したい考え。