公演初日を迎えたカプコンの人気ゲーム『逆転裁判』シリーズをモチーフにした『舞台「逆転裁判 ~逆転のスポットライト~」』のゲネプロ(通し舞台稽古)や主要キャスト陣による舞台あいさつが31日、東京・品川の六行会ホールにて行われた。

ゲネプロ前にキャスト陣が舞台に集結

『逆転裁判』は、2001年にゲームボーイアドバンス用ソフトとしてカプコンから発売された"法廷バトル"ゲーム。個性的なキャラクターたちと作りこまれたシナリオが話題を呼び、シリーズ累計販売本数440万本を誇り、7月25日に発売された最新作『逆転裁判 5』も好調。現在店頭では品薄状態が続いているという。また、ゲームの枠にとどまらず、法廷を舞台とした独自の作品性とその人気によって、2009年に宝塚歌劇による舞台化、2012年には三池崇史監督、成宮寛貴主演で映画化も果たしている。

舞台『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』は、『逆転裁判』シリーズでおなじみのヒーロー「大江戸戦士トノサマン」が上演される劇場が舞台。客席にいた主人公・成歩堂龍一(兼崎健太郎)と助手で霊媒師の綾里真宵(荻野可鈴)が見守る中、突如、宙に吊るされていた巨大提灯が落下、そして炎上。この状況は自己なのか、事件なのか――新たな逆転劇が展開される。

舞台は"大江戸戦士トノサマン"の上演からスタート。トノサマンの大立ち回りの後、事件が発生する

トノサマンを演じる荷星三郎に犯行の疑いがかかり、成歩堂龍一は彼の弁護を申し出るが……

「事件のカゲに、ヤッパリ矢張」の矢張と共に、オバチャンが今回の舞台をかき乱す

法廷のシーンでは、証拠提出、再現VTRといった、ゲームさながらのバトルが展開される。状況によって変化するなるほどくんの愉快なリアクションにも注目

ネタバレを避けるため、ストーリーについてはこれ以上お伝えできないが、冒頭で展開される「大江戸戦士トノサマン」の立ち回りや、劇団員・関係者として登場する個性豊かな新キャラクターたちの活躍は、生の舞台でしか味わえない醍醐味と言える。また、御剣怜侍(和田琢磨)や矢張政志(林明寛)といった主要キャラクターに加え、荷星三郎(杉原勇武)やオバチャンこと大場カオル(久下恵美)といったおなじみのキャラクターも登場。さらに重要なシーンではゲーム中のBGMが流れる演出もあり、ファンも納得の仕上がりとなっている。もちろん「異議あり!」「待った!」の決め台詞の応酬も見どころのひとつ。

稽古前に行われたキャスト陣によるあいさつでは、成歩堂龍一を演じる兼崎が「『逆転裁判』の世界観を存分に表現した今回の舞台。最後の公演までキャスト、スタッフ一同、全力でがんばります」と意気込みを語ったほか、御剣怜侍役の和田が「今回は舞台オリジナルストーリーですので、『逆転裁判』ファンはもちろん、シリーズ未体験の人も楽しめる」と、作品をアピールした。

「舞台『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』」は、7月31日~8月4日まで東京・北品川六行会ホールにて上演中。

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