KDDIは30日、2014年3月期第1四半期決算会見を開催した。連結業績では営業収益が前年同期比16.3%増となる1兆24億円。営業利益は前年同期比89.6%増となる1,787億円。純利益は前年同期比32.9%増となる682億円となった。今後は、「auスマートバリュー」「auスマートパス」「auスマートサポート」を軸にした3M戦略を推進する。

KDDI代表取締役社長・田中孝司氏

会見に登壇した同社社長・田中孝司氏は、第1四半期決算が大幅増益となった理由として、同社が推進する3M構想の要であるauスマートバリューによるモバイル・FTTHの順調な伸び、及びau通信ARPUが予想を上回って好調に推移している点を挙げる。

これにより営業収益は初の1兆円超えとなる1兆24億円となり、営業利益についても過去最高となる1,787億円となった。また、経常利益についても1,819億円と過去最高を更新。純利益についてはJ:COM連結化の影響もあり、前年同期比32.9%増の682億円となった。

営業収益は初の1兆円超え

質疑応答には副社長・両角氏、経営管理本部長・本田氏、財務・経理部長・最勝寺氏も登壇した

KDDIの事業についてはパーソナル、バリュー、ビジネス、グローバルという4つのセグメントがあるが、これらについてもすべてにおいて増収増益となっている。

詳細は次の通り。

  • パーソナル

営業収益17.8%増で進捗率24.4%。営業利益107.8%増で進捗率27.9%。

  • バリュー

営業収益41.4%増で進捗率17.8%。営業利益34.9%増で進捗率は27.1%。

  • ビジネス

営業収益0.9%増で進捗率は24.3%。営業利益67.9%増で進捗率は31.9%。

  • グローバル

営業収益26.8%増で進捗率が26.9%。営業利益61.0%増で進捗率が24.8%。

連結営業利益については、276億円の通信料増収の他、昨年発生した周波数再編コストの解消で140億円のプラス要因、さらにJ:COM連結によるプラス162億円といった要素が貢献し、1787億円を達成した。

通信料収入の増収、周波数再編コストの解消、J:COM連結等が貢献した