マセラティ ジャパンはこのほど、「クアトロポルテ」に新開発のV6エンジンを搭載した「クアトロポルテ S」「クアトロポルテ S Q4」を発表した。このエンジンはマセラティ・パワートレインが設計し、フェラーリ工場が生産する。「S Q4」はマセラティ史上初の四輪駆動モデルとなる。

「クアトロポルテ S Q4」

この新開発エンジンは、マセラティ社内の「マセラティ・パワートレイン」が設計し、提携関係にあるマラネロのフェラーリ工場が生産する。ツインターボV8エンジンですでに実績のある可変バルブタイミング、直接燃料噴射装置といったテクノロジーを多数採用。3.0リットルの排気量で、最高出力は410PSを発揮する。また、1,750~5,000rpmの広い回転域で550Nmのトルクを生みだし、リッターあたりトルクは183Nmと、V8を上回る。

トランスミッションは、ZF社と共同開発した8速オートマチック。従来モデルよりも快適でシフトスピードが速く、燃費とNVHに優れている。シフトモードは5種類を備え、スポーツモードではマセラティ独特のエグゾーストサウンドを奏でる。シャシーは高剛性を誇るスチール製のセイフティセルを使用し、強度と軽量化を両立。「S」の車重は、V8ツインターボモデルよりも40kg軽い1,860kgとなっている。0-100km/h加速と最高速度は、「S」が5.1秒と285km/h、「S Q4」は4.9秒と283km/h。

「クアトロポルテ」は、すでに好調なセールスを記録しているV8ツインターボモデルの「クアトロポルテGT S」と合わせて、V6ツインターボモデルの「クアトロポルテ S」「クアトロポルテ S Q4」が加わった3モデルのラインアップとなった。価格は、「クアトロポルテ S」が1,195万円、「クアトロポルテ S Q4」が1,295万円。