「金剛界八十一尊曼荼羅」鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵

東京青山の根津美術館は7月27日~9月1日まで、「コレクション展 曼荼羅(まんだら)展 宇宙は神仏で充満する!」を開催する。

重要文化財の大日如来像など、修復後初めて公開

同展では同館のコレクションから、日本中世の密教曼荼羅や尊像画、浄土曼荼羅、垂迹(すいじゃく)曼荼羅など、選りすぐりの仏教絵画や仏具約40件を展示する。

展示作品の中には数々の重要文化財も含まれており、「金剛界八十一尊曼荼羅(こんごうかいはちじゅういっそんまんだら)」は13世紀の作品にも関わらず、今も鮮やかな彩色をとどめている。赤身の愛染明王を中尊とする「愛染曼荼羅」や、「大日如来像」は、近年修理が行われており、修復後初めての公開となる。

曼荼羅について学べる講演会も開催

展示のほか、8月3日・24日・31日には、曼荼羅に関する講演会や同時開催の茶釜に関する講演会も予定している。講演担当は、東京藝術大学大学美術館原田一敏教授、種智院大学 中村幸真教授、同館学芸部白原由起子課長の3氏。詳細は同館ホームページで公開している。

同展覧会の開催時間は10時~17時(入場は16時30分まで)。月曜休館。入場料は一般1,000円、学生(高校生以上)800円、中学生以下は無料。