Googleは7月19日、瀬戸内海の豊島など7島で撮影したストリートビューを公開した。公開されたストリートビューは、Googleの社員ではなく、NPO法人アーキペラゴの呼びかけで集まった島民や瀬戸内国際芸術祭に参加しているアーティスト、琴平電気鉄道の社員が撮影を行ったという。Googleは試験的にストリートビュー撮影機材の貸し出しを行った。

トレッカーはカメラを搭載したバックパックタイプの撮影機材で、周囲360度の景色が自動的に撮影できるようになっている。重量は約20kg。グランドキャニオンや屋久島の撮影に使われ、ストリートビューが公開されている。また、まだ公開されていないが、世界文化遺産に登録された富士山での撮影も今夏に行われ、撮影風景を見かけた登山者のTwitterが話題となった。

Googleでは、今回の瀬戸内海7島のストリートビュー公開にあわせ、日本でこのトレッカーを貸し出す「トレッカーパートナープログラム」を開始。対象は、撮影地の同意を得ることができるNGO/NPOや観光協会、大学、研究機関などの団体となっており、Webサイトのフォームから申し込みが行える。

トレッカーを利用した撮影のイメージ。Googleによるグランドキャニオンでの撮影風景