Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

GoogleはChromeの最新版となる「Chrome 28」を公開した。Chrome 28は新しいレンダリングエンジンである「Blink」を搭載した初のバージョン。HTMLパーサのスレッド化が進められており、従来のレンダリングエンジンと比較してページの読み込みおよびレンダリング完了までの速度が向上したとされている。合わせてJavaScriptエンジンであるV8も高速化されている。

ChromeはこれまでレンダリングエンジンとしてWebKitを採用してきた。WebKitはSafariおよびChromeがレンダリングエンジンとして採用してきたほか、さまざまなオープンソースソフトウェアがHTMLコンテンツのレンダリングエンジンとしてWebKitを利用している。しかしGoogleは、WebKit単体でChromeとSafariの双方に対応し続けるコストが高くなってきたとしてプロジェクトを分岐。WebKitをベースにBlinkと呼ばれるレンダリングエンジンへ切り替えた。

Chrome 28は新しい通知機能が導入された点でも注目される。新しい通知機能はスマートフォンやタブレットデバイス、またはMac OS XやWindows 8が提供している通知機能とよく似ている。これまではChromeのブラウザ内部での通知機能は提供されていたが、新しい通知機能はOSネイティブな通知機能のように機能する。今回のバージョンではWindows 8とChrome OSが対象となっており、それ以外のOSは今後のバージョンでの対応になる見通し。

Chrome 28動作例

Chrome 28動作例