キヤノンITソリューションズは6月25日、同社の保有する需要予測SIコア「FOREMAST/DP」のエンジン機能を使用したクラウド型需要予測サービス「iFOREMAST」を発表した。7月1日より提供開始する。

iFOREMASTでは、需要予測SIコア FOREMAST/DPの予測エンジン機能を採用することによって、数理技術に基づく予測計算処理を行い、予測結果を返す。FOREMAST/DPに搭載している自動予測モデル選択機能(DFCシステム)によって、複雑なパラメータを設定することなく最適な予測モデルを自動で選択して、簡単に予測計算を行うことが可能となる。Webブラウザから、アップロード・予測計算実行指示・結果データのダウンロードなど一連の操作をユーザー自身がで行うオンデマンド型の利用にも対応する。

iFOREMAST

実装される予測機能としては、「実績集計」「実績統計計算」「予測モデルの自動選択」「継承(マイナーチェンジ)考慮」「異常実績自動補正」「月別・週別予測の日別案分」「周期性(季節性)考慮」があげられる。

予測計算処理をするエンジンをサービスとして提供することで、売上げ実績にとどまらず、企業にあるさまざまな実績データを基に予測計算を行うことが可能になるという。

実績データ活用例としては、販売管理システムの売上げ実績データを基に販売予測を行い、販売計画、在庫圧縮、需給調整に活用することや、コールセンターのコール数実績を基にコール数予測を行い、要員調整に活用すること、POSデータ、来店データを基に来店予測を行い、店舗運営に活用することなどが考えられるという。

標準プランで、月額9万8,000円(税別)、初期費用10万円(税別)。コンシェルジュプランでは、導入支援サービスと6カ月のiFOREMASTサービス利用料金を含めて、100万円。なお、お試し利用プランとして、2カ月間無償で利用して、実際のデータを用いて予測精度を確認することも可能だ。