日立ソリューションズは、グループ会社であるHitachi Solutions Americaの子会社として、Hitachi Solutions India(本社:インド チェンナイ)を設立し、7月1日から営業を開始すると発表した。

Hitachi Solutions Indiaは、ERP製品の「Microsoft Dynamics AX」やCRM製品「Microsoft Dynamics CRM」、フィールドサービス効率化システム「Field Service Automation」のシステム構築に関わるオフショア開発と運用保守サービスの提供を行う。

2012年4月、日立ソリューションズはHitachi Consultingから欧米のグループ会社にMicrosoft Dynamics事業の移管を受け、10月にはHitachi Solutions Americaに日立ソリューションズグループの中核となる「Global Center of Excellence」を設置し、欧米と日本、中国で事業を展開している。

世界規模で企業のグローバル化が加速する中、特に欧米を中心に引き合いが増加しており、開発量の増加への対応と運用保守サービスの効率化を図るため、新会社を設立することになったという。

Hitachi Solutions Indiaは、Hitachi Consultingのインド子会社から移籍するコンサルタントやシステムエンジニアと現地で新規採用する人財を中心に、欧米との時差や英語でのコミュニケーションの優位性を活かし、欧米や東南アジアにおけるMicrosoft Dynamics事業のオフショア開発や運用保守サービスの提供を行う。また、Microsoft社の技術研究機関であるMicrosoft India Development Centerが位置するハイデラバードに開発拠点を設置することで、Microsoft社と戦略的に協力して、関連する製品やサービスの開発を進めていく。

日立ソリューションズグループのMicrosoft Dynamics事業の体制

将来的には、東南アジアに進出する日系企業やグローバル企業の基幹システムの構築、日立ソリューションズの製品のオフショア開発をサポートしていく予定で、2015年度にMicrosoft Dynamics事業のグローバル売上高200億円を目指す。